王とサーカス
梅雨が好きか?と聞かれたら、「嫌い」と答える人が多いでしょう。
私はどちらかと言えば好きです。なぜなら、、、という理由は特にはないですね。
なんとなくです。
さて、今回は本の紹介です。
私は「米澤穂信」さんの書く本が大好きです。結構前にアニメ「氷菓」をきっかけに書店で”古典部シリーズ”の本を買うようになり今に至ります。
「王とサーカス」
1年ほど前に出版された本です。米澤さんのファン、もしくは「さよなら妖精」を読んだことがある方は今回のこの本はだいぶ楽しめて読まれたかと思います。
大まかなあらすじとしては、
知人の雑誌編集者から海外特集の仕事を受け、事前取材のためにネパールへ向かった。そこで穏やかに時間を過ごそうとしていた矢先に王宮で国王をはじめとする王族殺害事件が勃発した。太刀洗は早速取材を開始したが、そこでまた奇妙なことに出会う。太刀洗はそれについて疑問と苦悩する。その果てにたどり着いた真実とは—。
今作品では、「さよなら妖精」でも登場した"太刀洗 万智"が主人公となって物語を繰り広げます。残念ながら「さよなら妖精」の続編ではありませんが、大人になった太刀洗の話を読めるのでよしと。
さて、ネタバレを含まない感想と称して簡潔に述べますと、
「あ、そういうことなのね」と私は読み終わった際に思いました。最後の最後は様々な展開が起こりました。王宮での殺害事件が起こる前は穏やかでのんびりとした日常が描かれていたのに、殺害事件が起こってからは一気に流れが変わりました。
序盤、中盤で出てきた登場人物や出来事。こういったものがのちに太刀洗のが推測している場面で「あっこれ」や「もしかして?」と自ら推理しながら読むことができます。
最終的には私は「あ、そういうことなのね」と納得しましたが本の感想というのは人それぞれ違うものです。ですから、ぜひとも書店にてネット通販にて(図書館にはあるんでしょうか?)探して、読んでいただけたらと思います。
(2001年6月にネパール王族殺害事件は実際起きています。本作品はこれをもとに書かれたものです。読み終わった後に、実際の事件について調べてみるのも面白いかもしれません。)
以上で感想を終わります。
「スマホいじる前に読書!」